同市場は県内唯一の子牛の競り市場で、競りは年4回行われる。この日は県内で生まれ育った生後8〜10カ月の子牛計62頭が競りにかけられた。口蹄(こうてい)疫問題で出頭を控えた農家もあり、子牛の数は通常の約6割と少なかったが、宮崎で感染が拡大する非常事態の中での競りとあって、関係者は緊張した表情で臨んだ。
熊野牛産地化推進協議会の打越章介会長(62)は「宮崎県の問題は他人事ではない。いつ和歌山にも飛び火するか分からないだけに毎日が心配の連続」と話した。また、同県上富田町の生産農家の男性(68)も「子牛は家族同然で飼育してきた。口蹄(こうてい)疫の発生は何として避けねば」と心配そうな表情で運び込んだ子牛を見ていた。
競りは、大阪や奈良、島根、愛知などの業者12人が1頭ずつ姿形や健康・発育状態などを見定め、落札していった。
県内では約3600頭の肉用牛が飼育されており、うち約450頭が宮崎県産という。
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